
なつめ レシピ 『 そら豆 と 鶏 そぼろのエスニック炒め 』
次の季節に向けて、新たな心の備えをしましょう。
晩春 穀雨(こくう) 新暦4月20日頃
2025年は4月20日から5月4日まで。
穀雨・・・二十四節気の第六。
穀雨(こくう)は、春の終わりを告げる重要な時期です。恵みの雨がたっぷり降り注ぐことから、その名がつけられています。この時期の雨は、作物の成長を助け、農作物にとっては大切な命の源となるのです。
また、穀雨は心の整理や準備を促す時期でもあります。
春は新たなスタートを切る時期ですが、穀雨はその準備を整え、心身を落ち着けて次の季節に備える時間となります。
この時期、自然と共に心の準備をし、新たなエネルギーを蓄えるための時間を大切にしてみましょう。
今回は、この時期に旬を迎えるそら豆をアジア風にアレンジしました。
そら豆は水分代謝を促す作用があります。体の余分な水分を排出するため、むくみやだるさに有効です。薄皮にはビタミンC、ビタミンK、カルシウム、鉄などの栄養素が含まれています。
- そら豆の薄皮は豆と同じように食物繊維が含まれているため、柔らかくして食べればより
- 多くの食物繊維を摂取しやすくなります。
ただし、そら豆には糖質も多く含まれているため、摂取量には注意が必要です。また、不溶性食物繊維を摂りすぎるとお腹の張りやガス、便秘といった症状を引き起こすことがあります。
鶏肉は肉類の中でも肉質が柔らかく、消化吸収がよいので、胃に優しく、体力を回復してくれます。
材料と作り方
約2人分 約10分
そら豆 10粒
塩 少々
生姜 約10g
油 大さじ2
鶏ミンチ 200g
酒 大さじ1
ナンプラー 大さじ1
レモン 1/2個
なつめチップ 大さじ1
パクチー 少々
1. 鍋に湯を沸かし塩を少し加えたら、そら豆を薄皮ごと1分茹でる。引き上げたら冷水に冷まし薄皮をむく。
2. 生姜の皮を剥いてみじん切りにする。
3. フライパンに油を回し入れ中火にかける。鶏ミンチをほぐしながら炒め酒を加える。生姜を加えて水分が少なくなるまで炒める。
4. ナンプラーとなつめチップ、レモン果汁を加えたら軽く混ぜて火を止める。器に盛り付けパクチーを飾り完成。
※カレー粉を加えてドライカレー風にするのもオススメです。
※レシピに使用しているなつめチップを詳しくご紹介しています。→【無添加のフリーズドライなつめ】
<食材の薬膳効能>
・そら豆:性味/甘.平 帰経/脾胃
効能/補中.補気.健脾.利湿(胃酸過多.腹水.むくみ)
・生姜:性味/辛.温 帰経/脾胃肺
効能/化痰.止咳.解表.散寒.健脾.解毒.温中.止嘔(風寒感冒.嘔吐.冷えによる下痢.食欲不振.乗り物酔い.つわり
・鶏肉(にわとりにく):性味/甘.温 帰経/脾胃
効能/温中.補気.益精.填髄.降逆(体力の低下.食欲不振.冷えによるげっぷ.しゃっくり.嘔吐)
・レモン:性味/(甘)酸.平 帰経/肺胃
効能/生津.止渇.清熱.解暑.安胎.化痰(暑気あたり.水分不足.口渇.食欲不振.から咳.つわり.風邪/美肌)
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)
春の土用(2025年は4/18~5/4)の時期となります。
春は環境の変化がある方も多く、それゆえに胃腸に影響を及ぼす方も多いでしょう。土用と脾、胃は関係が深く、この時期、脾、胃に異常をきたすのは肝との不和によるものとも考えられます。その影響を和らげる為にも、なつめを献立に加えたり、お茶として飲んでみてはいかがでしょうか。
☆レシピ・文章・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
Instagram→yana_cafe
★コラム文章・薬膳効能加筆 なつめいろ
なつめいろInstagram→natsumeiro