
なつめ レシピ 『 焼き 茄子 の冷製 ポタージュ 』
夏の余分な暑さを取り除き、身体にかかる負担を減らして、気分を安定させましょう。
仲夏 夏至(げし) 新暦6月21日頃
2025年は6月21日から7月6日まで。
夏至・・・二十四節気の第十。
毎年6月21日からの半月程を「夏至(げし)」といいます。
一年で最も、太陽が出ている時間が長い頃です。
この時期は、太陽の恵みを最大限に享受し、体調を整える絶好の機会です。一方で、どこでもクーラーのある環境に慣れた現代人は、気づかないうちに身体が冷えていることがあります。
これでは、新陳代謝が悪くなるだけではなく、免疫力は低下し、疲れやすくなり、肥満などの原因となってしまいます。
暑さや体内湿気が溜まりやすく、だるさや疲れが現れたり、栄養失調や体内バランスの崩れが起こりやすくなります。
薬膳の観点から見ると、夏は体を涼しく保ち、熱を取り除く食材が重宝されます。
夏に美味しい食べ物の代表として、きゅうり、トマト、苦瓜、茄子などの夏野菜がありますが、これらは全て、身体の熱を取り除く「陰(いん)」の食べ物なので、暑くて火照った身体を冷ましてくれます。冷えを持っている方は、薬味を含めて陽の食材と一緒に食べましょう。
「陽」の食材の一例:牛肉、豚肉、鶏肉、生姜、ネギ、ニンニク、ニラ、唐辛子、山椒など
茄子はその代表的な食材の一つで、体内の熱を冷まし、血行促進や解毒作用が期待できます。利尿作用もありむくみを改善したり、胃腸の調子を整えます。
特に、茄子を使ったポタージュは、暑い夏の日にぴったりの一品です。調味料は塩のみ。焼き茄子の香ばしい旨みとなつめの甘みのクリーミーな口当たりが、体に優しく働きかけます。
玉ねぎで冷えを緩和し、なつめを加えることで、滋養強壮効果も期待できます。
※冬至では「かぼちゃ」を食べる風習がありますが、夏至に食べるものは「冬瓜」です。
冬瓜は「冬」という漢字が含まれているので、冬の食べ物に思われがちですが、夏野菜で、水分量が多くて体を冷やしてくれる野菜なので、夏至の頃の食欲不振や夏バテになりそうな体の調整をしてくれます。
冬瓜を使ったレシピも下記にご紹介しています。
材料と作り方
2-3人分 約20分
茄子 3本
油 大さじ1
玉ねぎ 100g(約1/2個分)
牛乳 200ml
なつめチップ 大さじ1
塩 小さじ1/2
1. 牛乳になつめチップを浸しふやかしておく。茄子に切れ目を3箇所程入れて、魚焼きグリルで皮が焦げる程度までよく焼く。切れ目から茄子の汁が出だしたら火を止めて茄子の皮をむく。
2. 玉ねぎを薄くスライスし、フライパンに油をひいたら中火でしんなりするまで炒める。
3. 全ての材料をミキサーにかける。冷蔵庫で1時間以上冷やしてお召し上がりください。お腹が弱い方は冷やさず、温かいままでも美味しいです。
※レシピに使用しているなつめチップを詳しくご紹介しています。→【無添加のフリーズドライなつめ】
<食材の薬膳効能>
・茄子:性味/甘.涼 帰経/脾胃大腸
効能/清熱.活血.利水.消腫.健脾.和胃(煩熱.血便.小便不利.むくみ.食欲不振.胃の不快感/血行促進)
※ナスニンは紫色素(コレステロール低下)
・玉ねぎ:性味/甘辛.温 帰経/肺胃
効能/和胃.降逆.化痰.理気.活血(胃の不快感.粘りのある痰.咳/血中脂質抑制)
※硫化アリル:VB1の吸収促進
・牛乳:性味/甘.平 帰経/心肺
効能/補虚損.益胃.生津.潤腸(便秘/美肌.安眠.体力回復.骨粗鬆症予防)
※良質の動物性たんぱく質、各種ビタミン、ミネラル含む
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)
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☆レシピ・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
Instagram→yana_cafe
★コラム文章・薬膳効能加筆 なつめいろ
なつめいろInstagram→natsumeiro