なつめの秘密

~女性の美しさは「なつめで叶う」~

棗(なつめ/ナツメ)は、古くから生薬や菓子の材料として重用され“世界三大美女”として名高い楊貴妃(ようきひ)も欠かさずに食していたと言われています。そんな東洋のスーパーフルーツについて、余すところなく解説します。

棗(なつめ/ナツメ)は、女性が美しくなりたいと思う気持ちを叶える果実です。その棗(なつめ/ナツメ)を食べやすくした商品がなつめチップです。

棗(なつめ/ナツメ)ってどんな植物?

棗(なつめ/ナツメ)は中国からアジア西部に多いクロウメモドキ科の落葉高木で、高さは5〜15メートルになります。熟れるとリンゴのように赤くなる楕円形の果実は、生で食べることが出来ます。生の実の大きさは、だいたい幅1〜3cm・長さ2〜5cmです。品種によっても異なりインドナツメは、幅6cm・長さ7cmの巨大サイズになります。
棗(なつめ/ナツメ)は、幅5mmぐらいの小さな可愛らしい花が咲き、よく見ると黄緑色の花びらが5つあります。地域の気候によって前後しますが棗(なつめ/ナツメ)は、だいたい5月~7月に開花して、早ければ8月頃に実がなります。収穫できる旬の時期は8月中旬~11月初旬の頃です。

常用漢字では「棗」と書きますが、その由来は「棘(とげ)」という漢字です。棗(なつめ/ナツメ)は果実の両端に棘が2本生えており、大事な実と種子を害虫や鳥から守っています。逞しい植物の進化には驚きます。

また、抹茶を入れる茶器「棗」も同じ漢字ですが、果実の棗(なつめ/ナツメ)に形状が似ていることに由来します。中国語では「茶棗」と呼ばれています。茶道が発達し始めた昔から、日本に棗(なつめ/ナツメ)が伝わってきていたことを物語ります。その頃は、今より棗(なつめ/ナツメ)が身近な存在だったのかもしれません。事実、岐阜県の飛騨地方には、棗(なつめ/ナツメ)の郷土料理が受け継がれています。

棗(なつめ/ナツメ)の語源は、初夏に芽吹き花を咲かせることから「夏芽(なつめ)」と呼ばれるようになったという説もあります。

よく間違えられる「なつめやし=デーツ」は南国に多いヤシ科の常緑樹で、全く別物です。ですが、実は一般呼称は英語でも似ています。棗(なつめ/ナツメ)は通常「Jujube」と呼ばれるのですが、「 Chinese date(チャイニーズ・デーツ=中国のナツメヤシ)」という呼ばれ方もします。海外でも、似たものと思われているようです。

しかし「棗(なつめ/ナツメ)」の学名は「Ziziphus jujuba」。一方「なつめやし=デーツ」の学名は「Phoenix dactylifera」です。両方とも舌を噛んでしまいそうな正式名称ですが、全く異なるということは一目瞭然です。
日本語や英語の名称が似ていて外観も少し似ていますが「棗(なつめ/ナツメ)」と「なつめやし=デーツ」は全く別物の植物です。「なつめとデーツの違い」でさらに詳しい比較をしています。

棗(なつめ/ナツメ)の実/棗(なつめ/ナツメ)の花/棗(なつめ/ナツメ)の棘(トゲ)2本

参照:なつめとデーツの違い

棗(なつめ/ナツメ)はいつから、どこで食べられていたの?

棗(なつめ/ナツメ)は、縁起の良い果実として婚礼の儀式やお祝い事で使用されます。また、1日3粒の棗(なつめ/ナツメ)を食べると老いないと言われています。一日食三棗 終生不顕老

原産地は、中国や西アジア、南欧と諸説あります。日本には奈良時代(710年-794年)以前に中国から薬として伝わったと言われています。古墳・飛鳥時代の上之宮遺跡(奈良県)は、聖徳太子が過ごしたという説もありますが、そこから棗(なつめ/ナツメ)の種子が出土しています。奈良時代に「棗郷(なつめごう)」という名の荘園が福井県にあったとされています。また「万葉集」の歌2首でも棗(なつめ/ナツメ)について詠まれています。
醍醐天皇の侍医だった深根輔仁が918年に編さんした日本最古の薬学書「本草和名(ほんぞうわみょう)」に記されているのが、日本に現存する最古の棗(なつめ/ナツメ)の記録だと言われています。唐(中国)の「新修本草」や医学書、薬学書にならって、平安時代に著された由緒正しい書物に棗(なつめ/ナツメ)があり、日本でも古くから薬として用いられていた歴史をひもとくことが出来ます。

昔は家の軒先に棗(なつめ/ナツメ)が植樹され、庭で採って生で食べるという光景がありましたが、その多くが伐採され、減ってしまいました。しかし棗(なつめ/ナツメ)の木は、現在でも庭木として植栽されていることを稀に見かけることがあります。

一方、本場である中国では世界三大美女として知られる楊貴妃(ようきひ)が好んで食べ、後に「一日食三棗 終生不顕老」(一日3粒の棗を食べることで、老いを防ぐ)という言葉も残されています。
「桃・栗3年、杏は4年、梨は5年、棗は1年で毎年実り金になる」と言われ、棗(なつめ/ナツメ)は縁起の良い食べ物とされています。
また韓国では、婚礼の儀式で縁起ものとして用いられます。子宝に恵まれ福をもたらす果実だと言われ、結婚式では、なつめのタワーが飾られます。今でも、伝統茶や参鶏湯(サムゲタン)などの料理に入れて、盛んに食されています。

参照:なつめとデーツの違い

棗(なつめ/ナツメ)ってどんな栄養があるの?

鉄分やカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維などが豊富で、栄養価が高い棗(なつめ/ナツメ)。
その栄養成分は、胃腸虚弱や冷え症、貧血、精神不安、妊娠、更年期など、女性が抱えがちな健康の悩みに期待されています。

鉄分の含有量は、プルーンの1.5倍以上! 女性の元気の源「鉄分」

鉄分と言えば“貧血”という言葉を多くの人が連想するのではないでしょうか。そのくらい多くの人が“貧血”の症状を抱えています。汗や尿からも排出されてしまう鉄分、さらに女性は長い年数、毎月のように生理で体内から大量に血を失ってしまいます。よって、女性の体調には”鉄分“がおおいに関係しているのです

貧血のメカニズムは、体内の鉄分が不足するとヘモグロビンを順調につくることができず、酸素の運搬や、老廃物である二酸化炭素の回収が滞ってしまい不調に繋がるとされています。日頃から不眠、疲れ、だるさ、肩こり、動悸、息切れ、めまい、頭痛を感じる方は“貧血”かもしれません。「少しくらい、立ちくらみしても大丈夫」と我慢して放置してはいけません。
また、鉄分が不足すると肌や頭髪の健康にも影響があると言われています。肌のたるみやシワ、シミ、抜け毛を防ぐといった“美容“のためにも、充分な鉄分を摂取する必要があるのです。

プルーンは鉄分が豊富な食品としてよく知られています。ドライプルーンは、100gあたり1.0mgの鉄分を含有しています。一方で大棗(乾燥なつめ)100gあたりの鉄分含有量は1.5mgとドライプルーンの約1.5倍。なつめチップでは、100gあたり1.8mgと、鉄分は約1.8倍になります。
なつめに含まれる鉄分は植物性の非ヘム鉄です。たんぱく質やビタミンCと共に摂取すると鉄分の吸収が促進されるそうです。
※鉄分の摂取量の目安は、成人女性で月経のない場合は6.5㎎で、月経のある場合は10.5㎎です。

参照:貧血の予防には、食生活の見直し|厚生労働省e-ヘルスネット

妊活に必須! 新陳代謝のビタミン「葉酸」

細胞の分裂や成長に欠かせない働きを担っている「葉酸」。
葉酸は、DNAの核酸やタンパク質を合成し、成長を促進させる働きがあります。細胞分裂して急速に成長する胎児に、欠くことの出来ない栄養素です。
妊娠前から産後の期間にしっかりと摂取することが重要だと言われ、近年は妊活女性が摂取すべき栄養素として認知されています。妊娠前から妊娠初期にかけて充分に摂取することで、胎児の脳や脊髄の先天異常である神経管閉鎖障害(無脳症・二分脊椎・髄膜瘤)を予防することができるそうです。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、妊娠する約4週間前から妊娠12週までの間、葉酸を1日400μg摂取すると、神経管閉鎖障害児が生まれる可能性が70%減少するとしています。日本の国民健康・栄養調査によると妊婦が実際に摂取しているのは1日約230μgと言われていますが、厚生労働省は1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。 棗(なつめ/ナツメ)を食べる習慣があるといいですね。妊娠と棗(なつめ/ナツメ)については「妊活から出産まで なつめが良い理由」でさらに詳しく説明しています。

また、ビタミンB群に属する葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を作る働きが抜群のため“造血のビタミン”と言われ、貧血対策にも関係しています。葉酸の含有量は、生のプルーン100gあたり35μg、ドライプルーンが26μgです。対する大棗(乾燥なつめ)は100gあたり140μg、なつめチップでは23μgの葉酸を含有しています。

参照:造血のビタミンとも呼ばれ、胎児の正常な発育に寄与する栄養素「葉酸」|わかさの秘密

お肌の代謝や妊婦にも大事な「亜鉛」

亜鉛は新陳代謝やエネルギー代謝などの様々な働きをしており、細胞の生まれ変わりに大きく関係しているミネラルです。亜鉛は体内のビタミンAの代謝も促進します。ビタミンAの抗酸化作用が活性化して、シミやシワの原因となる過酸化脂質のリスクを抑えます。逆に亜鉛が不足すると、お肌の状態が悪くなったり、抜け毛が増えたりします。つまり亜鉛には、アンチエイジング効果が期待されています。

また、亜鉛は様々な酵素にも含まれており、たんぱく質を合成する働きがあり、遺伝子発現にも関係しています。ものすごいスピードで細胞分裂して成長する新生児にとっても、お母さんの母乳に含まれている亜鉛はとても重要です。しかし亜鉛は妊娠・授乳中に不足しがちと言われていて、1日あたり成人女性は8mg、妊婦は10mg、授乳婦は12mgを摂取することが目安とされています。

更に、亜鉛は“女性ホルモンの分泌を活性化“させ、男性の精子形成にも必要です。亜鉛をしっかり摂取すると精子の数が増加するそうです。すなわち亜鉛は、男女ともに生殖機能を向上するのに期待されています。
その他にも胃腸を守ることや敏感な味覚、免疫反応にも関係しています。亜鉛を充分に摂っていると風邪や感染症にかかりにくくなり、生活習慣病予防にもなります。

女性に嬉しい栄養素の亜鉛ですが、人の体内では作れないため、継続的に摂取することが肝要です。生プルーン100gあたりの亜鉛の含有量が0.1mg、ドライプルーンが0.5mgなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり0.8mg、なつめチップでは1.3mgの亜鉛を含有しています。この差は歴然です。

参照:亜鉛は、300種以上の酵素と関わっている|オーソモレキュラー栄養医学研究所

代謝アップ! 体内エネルギーを生成する「ナイアシン」

不足しがちなビタミンB群の1種「ナイアシン(ビタミンB3)」。体内で必要なエネルギーの半分以上の生成に関与しており、糖質やたんぱく質、脂質の代謝にも関係しています。 ナイアシンの働きで作られたエネルギーは、細胞や内臓の活動に使われ、体を動かしたり体温を保ったりすることが出来ます。脂質や糖質を分解する働きがあるので、代謝が悪くて体重が増える方に注目して欲しい栄養素です。

以前、韓国でお酒を飲む席で「なつめ茶(テチュチャ)」を出されました。不思議に思っていると「二日酔い防止」だと教えられ、後にナイアシンのことを知り感心したものです。ナイアシンは二日酔いの元となる「アセドアルデヒド」を分解してくれる役割も担うのです。

ナイアシンが不足するとイライラや不安、皮膚炎、胃腸障害といった症状を起こす場合があります。ナイアシン摂取量の目安は、成人女性で1日に10㎎NE~13㎎NEです。大棗(乾燥なつめ)は100gあたり1.6mg、なつめチップでは1.7mgのナイアシンを含有しています。ドライプルーンは100gあたり2.2mgで、若干多い程度です。

参照:お酒を分解するナイアシン|オーソモレキュラー栄養医学研究所

ストレスに打ち勝つ「パントテン酸」

ビタミンB群に属するパントテン酸(ビタミンB5)は「抗ストレスビタミン」と言われ、このご時勢にはちょっと嬉しい栄養素です。更に嬉しいことに、糖質・たんぱく質・脂質の代謝を助け、活動に必要なエネルギーを生産・代謝してくれます。ホルモンや抗体をつくったり、善玉コレステロールを増やしたりする働きもあります。

パントテン酸が不足すると初期には便秘、食欲不振、疲労といった症状があらわれます。やがて頭痛、めまい、動悸、不眠といった深刻な状況になります。さらに悪化すると体の激痛、麻痺、知覚の異常、成長停止、副腎皮質や消化管といった臓器の機能不全といった症状が出てきます。

パントテン酸の摂取量の目安は、成人女性で1日に5㎎です。ドライプルーン100gあたりのパントテン酸の含有量が0.32mgなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり0.86mg、なつめチップでは1.47mgのパントテン酸を含有しています。圧倒的な差が見て取れます。

参照:糖質、脂質、たんぱく質を燃焼させる酵素を助けるパントテン酸|グリコ栄養成分百科

イライラをやわらげる「カルシウム」

カルシウムは人の体内にあるミネラルでもっとも多く、体重の1~2%を占めます。骨や歯をつくるミネラルとしてよく知られています。また怒りっぽいと「カルシウム不足?」と言われるぐらい、イライラの原因として認知されています。緊張・興奮を静めてイライラや過敏症などのストレスをやわらげる効果も持ちます。

カルシウムは不足しがちだと言われていますが、骨や歯が弱くなり、とりわけ閉経後の女性では、骨粗鬆症のリスクが高まります。
カルシウム摂取量の目安は成人女性で1日650㎎。ドライプルーン100gあたりのカルシウムの含有量が39mgなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり65mg、なつめチップでは73mgのカルシウムを含有。ここでも差が出ました。

参照:カルシウムで骨の健康を守る|LOTTE Medi Palette

水分と塩分の調整担当「カリウム」

カリウムは水分のバランスを調整する働きがあるので、女性に多い「むくみ」の予防に役立つミネラルです。
カリウムには、ナトリウムを排泄する働きがあります。例えば味噌汁の具として棗(なつめ/ナツメ)を入れるなど、塩分が気になる料理に使ったり、一緒に食べたりすると食塩(塩化ナトリウム)を体の外に出してくれます。
日本では高血圧の最大の原因は食塩の摂り過ぎだと言われているため、カリウムは血圧が高い方にも嬉しいミネラルです。

カリウムが不足すると脱力感、食欲不振、不整脈、筋力低下を招き、筋肉がけいれんや麻痺を起こすことがあります。カリウムはナトリウムと相互に作用して筋肉の動きを正常に保つ働きがあります。運動時に食べると、思っていた以上に体が動くことが期待できます。カリウムはスポーツ選手にも、とても重要な栄養素です。
成人女性のカリウム摂取量の目安は1日2,600mg。ドライプルーン100gあたりのカリウムの含有量が480mgなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり810mg、なつめチップでは1,000mgのカリウムを含有。なつめのカリウムはプルーンの約2倍になっています。
棗(なつめ/ナツメ)はカリウムの含有量も多いので、足がつりやすい山登りのおやつとして、過去に雑誌に紹介されたことがあります。

参照:余分な塩分を体外へ排出させるカリウム|厚生労働省e-ヘルスネット

毎日スッキリ「食物繊維」

あまり話題には出さなくても、密かに多くの女性が「便秘」に悩んでいます。女性の約3人に1人が、便通やぽっこりお腹(腹部膨満感)で悩みを抱えていると言われています。
便秘に効果的なものに「食物繊維」が挙げられます。食物繊維には、腸内に溜まった老廃物を体外へ排出する働きや善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えてくれます。便秘が解消すると、その分、お腹が“すっきり“スリムになり、ボディラインが本来の美しさを取り戻します。

さらに食物繊維は心筋梗塞や脳卒中、乳がん、胃がん、大腸がん、2型糖尿病などが発症するリスクを低下させるという研究結果も報告されています。
日本の伝統的な食事は、食物繊維が豊富でした。しかし、食生活の変化で日本人の食物繊維の摂取量は減少傾向にあります。1950年頃には平均摂取量が1日20g以上だったのが、近年では14g程度まで減ってしまっていると言われています。食物繊維の摂取量の目安は、成人女性で1日18g以上。多めに摂るのが良いとされています。
ドライプルーン100gあたりの食物繊維の含有量が7.2gなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり12.5g、なつめチップでは15.3gの食物繊維を含有。さらに、こちらも約2倍になりました。

参照:食物繊維の必要性|厚生労働省e-ヘルスネット

温活に重要な「たんぱく質」

三大栄養素のひとつ「たんぱく質」は、人間の身体の約20%を構成しています。頭の先からつま先まで、いたるところがタンパク質でできています。タンパク質は、ホルモンや免疫物質、肌、髪の毛、爪、臓器、筋肉などの原料になっています。
タンパク質は、20種類のアミノ酸が様々な配列で結合したものです。そのなかの9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、体内でつくることが出来ません。

また、タンパク質は日々、運動を行うことで消耗するため、継続的に摂取する必要があります。また、植物性タンパク質と動物性タンパク質をバランスよく食べることで、より健康な筋肉が合成されます。
今では“プロテイン”という呼称の方が話題になっており、様々な商品が発売されています。その商品の目的はダイエットや筋トレでクローズアップされていますが、ある程度の筋肉量を維持することで女性の大敵「冷え」の予防にも繋がります。他には免疫力を高める、貧血を予防する、丈夫な骨をつくるなどの嬉しい効果もあります。

美容にとても重要なコラーゲンはタンパク質の1種で皮膚、腱、骨などにも含まれています。タンパク質は美肌・美髪に深く関係していて不足すると、お肌や髪が傷んだり、せっかくの筋肉がやせ細ったりしてしまいます。

タンパク質は日々、どのくらい身体を動かすかなどによっても、必要な量が変わってきます。成人女性の摂取量の目安は1日50g。ドライプルーン100gあたりのタンパク質の含有量が2.5gなのに対して、大棗(乾燥なつめ)は100gあたり3.9g、なつめチップでは8.2gのタンパク質を含有しています。なつめのタンパク質の量はプルーンを大幅に上回っています。

参照:正しいダイエットとタンパク質~赤ちゃんの肌がみずみずしい理由~|オーソモレキュラー栄養医学研究所

女性の大敵 “老い” を撃退「ポリフェノール」

完熟したなつめの皮が赤くなるのは、ご存知かもしれません。赤や紫の食物といえば「ポリフェノール」。強い抗酸化作用がある色素成分で、人の体内で生成される「活性酸素」を取り除いてくれます。活性酸素が体内に溜まると免疫機能の低下や老化が早まる懸念もあります。

ポリフェノールには、動脈硬化を防いだり、肝臓を守ったりする効果があるという研究結果があります。更年期障害やアレルギーをやわらげ、脂肪の消費や美肌効果といった美容作用もあると言われています。
赤ワインやコーヒー、緑茶、ブルーベリー、チョコレート、ほうれん草、大豆、生姜などは、ポリフェノールが多く含まれていることで知られています。
ポリフェノールにはカテキン、イソフラボン、アントシアニン、カカオポリフェノール、ルチン、フェルラ酸、クロロゲン酸、クルクミン、ショウガオールなど8,000種類以上あります。
ポリフェノールの摂取量の目安は、成人女性で1日1,000~1,500mg。しかし実際には、それより少ない800mgほどしか摂取されていないと見られています。ポリフェノールは、長く身体に留めておくことが出来ないため、小まめに摂取する方が効果的です。棗(なつめ/ナツメ)もポリフェノールを含有しています。

参照:ポリフェノールが活性酸素を取り除く|LOTTE Medi Palette

肥満を予防する「サポニン」

高麗人参の含有成分として知られるサポニンですが、実は棗(なつめ/ナツメ)にも含まれています。血栓ができにくくなり毛細血管の血流をよくして、冷え症を改善します。
またサポニンは、抗酸化作用があり活性酸素を取り除き、脂肪の酸化を防ぎます。脂肪が蓄積するのを抑制し、肥満予防の効果があります。サポニンは、コレステロールを抑え、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを低減します。
ナツメに含まれるサポニン(ジジフスサポニン)には、細菌やウイルスが体内に侵入した際に、その異物(抗原)に対して抗体が戦うのを助ける働きがあります。つまり、サポニン(ジジフスサポニン)には、免疫機能を強化して身体を守る作用があるのです。

参照:サポニンと効果と摂取量|健康長寿ネット|公益財団法人長寿科学振興財団

棗(なつめ/ナツメ)には、たんぱく質、カリウム、葉酸、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄分、ナイアシン、ントテン酸、食物繊維、ポリフェノールと多くの女性が必要としている成分が含まれており、美容効果の高いフルーツです。

気になる棗(なつめ/ナツメ)の美容効果

さて、気になる美容効果ですが、最近は基礎化粧品としても使われ始めた「なつめ」。
こちらではインナービュティーケアに役立つ栄養をまとめました。

この肌、“なつめ肌“と言わせたい「なつめの美成分」

綺麗なお肌を作るためには、ターンオーバーの周期も大切です。そこで活躍するのが新陳代謝アップの得意な「葉酸」「亜鉛」と、血管・血液からアプローチして肌の機能を正常に整える「ナイアシン」です。

エイジングケアにも一役「いつまでも東洋美人」

「パントテン酸」は肌や髪の毛をつくるたんぱく質の合成に不可欠な成分“ビタミンC“の働きをサポートしています。肌の奥にある真皮層の70%は、たんぱく質の一種コラーゲンです。“コラーゲン”といえば肌のハリ、そして髪のコシ作りに必須。おまけに白髪や抜け毛にも関係していると言われています。
なつめに含まれる成分「ポリフェノール」は人の体内で生成される“活性酸素”を取り除いて、老いの加速を抑えくれます。
これが「一日食三棗 終生不顕老」(一日3粒の棗を食べることで、老いを防ぐ)と言われるゆえんでしょう。

【美しい】とは、
「心に響く内面的な好ましさ」という意味にも使われます。まさに女性の内面から溢れる「美しさ」は、いずれその女性(ひと)を「美しい人」へと変えてくれるのではないかと考えます。
精神的に安定することや自分に対して自信を持つことは、外見にも表れます。あるいは外見変化によって、自信を持てるようになる“美のサイクル”をうまく回したいものです。

女性にうれしい棗(なつめ/ナツメ)の栄養成分

健康のために
カリウム むくみ解消
鉄分&葉酸 貧血防止
食物繊維 便秘解消
亜鉛・マグネシウム・ビタミンP ホルモンバランス調整(PMS改善)
ナイアシン 二日酔い
葉酸 健胃
亜鉛・パントテン酸・マグネシウム・カルシウム リラックス効果
美容にも!
タンパク質 美肌・ツヤ髪
カリウム・食物繊維 デトックス効果
鉄分・亜鉛・葉酸 血流&新陳代謝アップ
亜鉛・パントテン酸・マグネシウム・カルシウム リラックス効果

資料

棗とその他の食材との成分比較表&成人女性の摂取推奨値
  なつめ
チップ
なつめ
(乾燥)
デーツ
(乾燥)
プルーン
(乾燥)
バナナ
(生)
ほうれん草
(生)
成人女性
30~49歳
推奨量
効能
タンパク質 8.2g 3.9g 2.2g 2.5g 1.1g 2.6g 50g 皮膚・毛髪
を作る
カリウム 1000mg 810mg 550mg 480mg 360mg 490mg 2600mg以上 むくみ解消
葉酸 23μg 140μg 19μg 26μg 26μg 110μg 240μg 貧血
肌の新陳代謝
亜鉛 1.3mg 0.8mg 0.4mg 0.5mg 0.2mg 0.7mg 8mg 肌の新陳代謝
精神安定
マグネシウム 52mg 39mg 60mg 40mg 32mg 40mg 290mg 精神安定
カルシウム 73mg 65mg 71mg 39mg 6mg 69mg 650mg 精神安定
鉄分 1.8mg 1.5mg 0.8mg 1.0mg 0.3mg 0.9mg 10.5mg
(月経あり)
貧血
肌の新陳代謝
ナイアシン 1.7mg 1.6mg 1.8mg 2.2mg 0.7mg 0.3mg 12mg 二日酔い
脂質の代謝
パントテン酸 1.47mg 0.86mg 0.94mg 0.32mg 0.44mg 0.13mg 4mg 抗ストレス作用
エネルギー代謝
食物繊維 15.3g 12.5g 7.0g 7.2g 1.1g 3.6g 18g以上 便秘解消

ポリフェノール:100gあたり1.1g 効能:抗酸化作用

※100gあたりの成分量 なつめチップ以外は五訂日本食品成分表より

東洋医学の視点からの「なつめの力」

収穫したてのなつめです。実にはまだ張りがあります。

生薬としての棗(なつめ/ナツメ)の役割

中国の伝統医学として発達した東洋医学において、なつめは「大棗(たいそう/タイソウ)」という生薬名で用いられています。生の棗(なつめ/ナツメ)を乾燥させて、いわゆるドライフルーツのようにしたものです。
身体を温める「温性」の性質を持ち、漢方薬では「葛根湯(かっこんとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「帰脾湯(きひとう)」「桂枝湯(けいしとう)」など、多くの漢方薬に処方されています。

大棗(たいそう/タイソウ)の効能

なつめを天日干しをし、大棗 タイソウに呼び名が変わります。東洋医学では、とても重用される漢方薬です。

  • 補中益気(胃腸の消化・吸収機能を整えて「気」を生み出し、抵抗力を高める)
  • 養血安神(血を補い、精神を安定させる)
  • 緩和薬性(他の生薬の薬理作用を緩和する)

※胃腸虚弱、精神不安、不眠に適応します。

参照:大棗を食べやすくした「なつめチップ」はこちら

棗(なつめ/ナツメ)は「気」「血」を補い、精神を安定させます。

人間の体は、「気・血・水」によって成り立っていると考えられています。どれか一つが欠けてしまうと体調のバランスが崩れ、病気を引き起こしてしまいます。棗(なつめ/ナツメ)は、この3つのうち「気」「血」を補う働きをします。
人の生命活動に必要な3つの要素「気・血・水(き・けつ・すい)」

「気」「血」「水」は人体の生命活動で重要な物質です。この3つの物質が満たされ、そして巡っていれば不調はなく、この3つのバランスが崩れることが不調の原因とされています。

「気」の役割

「身体を温める」「免疫力をつける」「血と水をコントロールする」「血と水を作る」「漏れ(血や尿など)を防ぐ=ひきしめ効果」「内臓の位置を保つ」

「血」の役割

「全身に栄養と潤いを与える」「精神的に安定させる(睡眠にも繋がる)」

参照:「気」「血」の関係と中医学|漢・方・優・美 クラシエ薬品

よって、棗(なつめ/ナツメ)は「冷え」「貧血」「胃腸機能」「免疫力」「不眠改善」「精神不安」の改善に効果が期待できる生薬です。

五行表
五行表

棗(なつめ/ナツメ)は、お腹の働きをサポートします

採れたてのまるごとやわらかなつめです。お腹にとても良く 脾の果 といわれています。

棗(なつめ/ナツメ)は、五臓の脾(ひ)の働きを助ける「脾の果」(お腹の果物)という別名があるほど、脾(お腹)にとてもよい生薬です。脾(お腹)は様々な役割を持ちますが、その一つである「飲食物の消化吸収を行い、気・血・水へと変化させ全身に送り出す」という、身体を作る重要な仕事を担っています。

棗(なつめ/ナツメ)を食べてみませんか?

摘みたてのまるごとやわらかなつめです。毎年売り切れるほど美味しく食べやすい半生干しなつめです。

生で食べるなつめは姫りんごのような味と食感です。
中国では生なつめや、乾燥後の熟成したなつめが食され、デザートスープや料理を煮込む際の下味にも用いられます。
韓国では長時間煮出した“なつめのお茶”「テチュチャ」が伝統的なお茶として飲まれています、また、なつめや高麗人参、もち米などを鳥のお腹に詰めて一緒に煮る「サムゲタン」、なつめをもち米や生姜などと一緒に炊飯する「ヤッパ(薬飯)」などの伝統料理もあります。
近年の台湾ブームで、ドライなつめにクルミを挟んだものが人気を集めています。

参照:まるごとやわらかなつめ
参照:はじめてのなつめ

なつめいろの〔なつめチップ〕は、種を除きスライスしたものを凍結(フリーズドライ製法)して乾燥させています。
そのため栄養価は失われないだけでなく、自然の甘さや風味が残り、食感はサクサク。手軽に食べられるヘルシースナックの「なつめチップ」です。

女医さんや栄養士さんからもおすすめ「ヘルシースナッキング」なつめチップ

なつめをそのままスライスし、凍結乾燥させた なつめチップ。ヘルシースナッキングのアイテムとしては最適な食品です。

女性の健康と美容にとって、魅力的な成分がたっぷり含まれていて、お菓子代わりにつまめる「なつめチップ」。毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。最近人気のヘルシースナッキング※にもピッタリです。間食代わりに、なつめチップをこまめに取り入れて、カラダの調子を整えていきませんか。また成長ざかりのお子様にもおすすめです。

※ヘルシースナッキングとは?
こまめに食べることで極端な空腹を作らず、食べ過ぎを防止する間食習慣のことです。
1日あたり200kcalまでが理想とのこと。

参照:医師も薦めるヘルシースナッキング、女性のスーパーサポートフード 韓国の「なつめ」って?|PR TIMES
参照:管理栄養士・櫻井麻衣子さんが「なつめ」のパワーを解説!女性に嬉しい「悩み別レシピ」も初公開!|PR TIMES

なつめチップ
1袋たったの46 kcal

お悩み別、薬膳レシピをご紹介します

  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ
  • なつめチップを使ったレシピ

フリーズドライというメリットを生かし、お茶や料理にも幅広く使えます。

  • ヨーグルトやアイスクリームにトッピング
  • サラダにトッピング
  • 煮込み料理
  • 菓子

など

こちらのページには季節の薬膳レシピを毎月アップしています。
季節特有の不調や、症状別のレシピを是非、見つけてくださいね。

なつめチップの商品ラインナップ

貴重な国産のなつめ茶やギフト商品も掲載中
各商品のお求めは、なつめいろ公式オンラインストアへ

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