
なつめ レシピ 『 なつめ チップで お赤飯 』
体を整え、春のエネルギーを感じる一品です。
仲春 春分(しゅんぶん) 新暦3月20日頃
2025年は3月20日。
春分・・・二十四節気の第四。
春分は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日であり、自然界のリズムが変化し始める重要な節目です。冬の寒さが徐々に和らぎ、春の訪れを感じる頃ですね。
今回ご紹介する赤飯は、お祝いの席で食べられる伝統的な料理です。
古くから小豆の赤色には魔除けの効果があると信じられています。栄養が豊富で健康の維持に役立つため、春分の日やお彼岸に赤飯を食べることで、邪気を払う厄払いの効果や、一年の健康を願う目的のために食べられるようになりました。
小豆は薬膳的に見ても優れた食材で、特にむくみや不要物の排出に効果を発揮し、体内の水分バランスを整えます。
もち米は、脾臓の働きを高め、軟便や消化不良にも効果があるといわれています。
なつめを加えることで、なつめの甘味と滋養が、赤飯の栄養価をさらに高めてくれます。
※小豆は茹でると皮が裂けやすいため縁起が悪いとされており、皮が裂けにくいささげを使う事もあります。(ささげは煮ても割れにくく、食感もしっかりとしているのが特徴です。関東地方では縁起が悪いとのことから、お祝いの席でいただくお赤飯には、ささげを使うようになったともいわれています。)
今の時期は、肝臓の働きを助ける食材(ねぎ、菜の花、春菊、三つ葉、きゃべつ、ちんげんさい、ブロッコリーなど)も多めに摂りましょう。(ぜひ、なつめいろのレシピも検索してください)⇒ 【なつめ旬レシピ】
気温によって体を温めたり冷やしたりと、臨機応変な対応を心掛けてくださいね。
材料と作り方
2合分 約60分
もち米 2合
水 300mlプラス追加分(合計360ml)
あずき(または、ささげ) 30g
料理酒 大さじ1
なつめチップ大さじ1
塩 少々
1. 鍋に300mlの水を入れ、あずきを入れて沸騰したら弱火で約20分程茹でる。
2. あずきを茹でる間にもち米を洗い、浸水しておく。(分量外の水)
3. 茹であがったあずきを引き上げたら細い流水で5分ほど冷ます。茹で汁は残しておく。2のもち米をザルにあげて土鍋に移す。あずきの茹で汁を加えて不足分は水を加える。(合計360ml)
4. 料理酒と塩を加えたら軽く混ぜて、茹でたあずきとなつめチップを表面に加える。
5. 土鍋の蓋をしたら弱火で火をかけ、沸騰したらさらに10分弱火にかける。火を止めたら10分蒸らし完成。しゃもじでよく混ぜ合わせたらお椀によそい、ごま塩をかけてお召し上がりください。
※レシピに使用しているなつめチップを詳しくご紹介しています。→【無添加のフリーズドライなつめ】
<食材の薬膳効能>
・小豆:性味/甘酸.平 帰経/心小腸
効能/利水.滲湿.清熱.解毒(胸水.腹水.下半身のむくみ.かゆみを伴う発疹)
・もち米:性味/甘.温 帰経/脾胃肺
効能/補中.補気.健脾.止瀉.固表.止汗(疲労.自汗.下痢)
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)
☆レシピ・文章・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
薬膳効能加筆 なつめいろ
食材選びからテーブルコーディネートまでこだわりが詰まったお菓子教室を主宰しています。
ランチタイムには、身体に優しいおかずレシピも提供していますので、
バランスの取れた食生活を取り入れ、
心と身体ともに健康的な暮らしを目指しましょう。
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