
なつめ レシピ 『 大根 おでん 』
冷え性と食べ過ぎ対策にも。体の中から温まりましょう。
仲冬 大雪(たいせつ) 新暦12月7日頃
2025年は12月7日から12月21日まで。
大雪・・・二十四節気の第二十一。
この節季は「お歳暮」の準備を始める時季でもあります。ぜひ、ご覧ください。→【なつめいろ】のギフト
大雪を迎えると、冬の寒さがいよいよ本格的になり、山々には雪が積もり始めます。紅葉も終わり、街は冬支度へと移り変わり、空気の冷たさが一段と身に染みる季節です。
この時期は、体を芯から温めてくれる料理が自然と恋しくなります。
12月は忘年会や年末の行事が続き、つい食べすぎてしまうことも多いもの。冷えや胃腸の疲れを防ぐためには、消化を助ける食材を意識して取り入れることが大切です。
大根はその代表格。お腹を丈夫にし、消化を促す働きがあるため、冬の食卓には欠かせない存在です。煮物やおろしにすれば体にやさしく、寒さの厳しい季節を健やかに過ごす手助けとなります。
そこでご紹介するのは、定番のおでん。
中でも大根は、おでんの主役ともいえる存在です。じっくり煮込むことで柔らかくなり、だしの旨みをたっぷり含んだ大根は、寒さに疲れた胃腸をやさしく整えてくれます。
薬膳的にも消化を助け、食べすぎや胸やけを防ぐ働きがあるため、忘年会や年末行事で食べ過ぎがちな12月にはぴったりの食材です。
熱々のおでんを囲めば、冷えた体も心も温まり、冬の食卓に安らぎが広がります。大根おでんはまさに季節に寄り添う一品ではないでしょうか。
大根:消化を助け胃腸を整える
大根は、消化を助けて胃腸を整える働きがあり、食べすぎや胸やけにも役立ちます。ビタミンCや消化酵素が豊富で、さっぱりとした味わいが料理を軽やかに仕上げます。煮物やおろしにすると、体にやさしく取り入れられます。
※生の大根は消化酵素が豊富で健康に良い面もありますが、胃腸虚弱・冷え性の人は控えめにしましょう。加熱調理や温める食材との組み合わせで安心して取り入れられます。
卵:滋養強壮で体を支える
卵は「完全栄養食品」と呼ばれるほど、タンパク質・ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれています。体をつくる基礎となる栄養が豊富で、滋養強壮に役立ちます。薬膳では「気血を補う食材」とされ、疲労回復や体力維持に効果的です。調理法も多彩で、ゆで卵・茶碗蒸し・卵スープなど、消化にやさしく取り入れられるのも魅力です。
なつめ:補血安神で疲労回復
なつめは、薬膳で「補血安神」とされ、血を補い心を落ち着ける果実。疲労回復や風邪予防に役立ち、ほんのりとした甘みが料理に深みを与えます。煮込み料理や薬膳スープに加えると、自然な甘さが広がり、心まで和みます。
寒さが厳しくなってきます。体を温め胃腸を整える大根のおでんで、この時期を乗り切っていきましょう。
材料と作り方
4人分 1時間以上
水 1L〜
昆布 約10cm
大根 1/2本
ちくわ 2本
ごぼうてん 4本
ゆでたまご 4個
お好みの練り物 4個
なつめの実 4個
料理酒 大さじ2
みりん 大さじ2
醤油 大さじ2
塩 少々
1. 大根の皮をピーラーで剥き、2cm幅の輪切りにする。中央には包丁で十字に切れ目を入れる。なつめの実に2から3箇所つまようじで穴を空け味が染みるようする。
2. 大きめの鍋に大根が浸る程度の水と昆布を入れ中火で大根を30分程煮る。
3. 大きいサイズの練り物は食べやすい大きさにカットする。
4. 2 の大根に竹串がすっと通ったら全ての材料と調味料を加えてさらに30分程煮る。味が薄い場合は醤油または塩を加えて調整してください。
※なつめの実から優しい甘味が出るため、薄めの味付けにするのがポイント。


レシピに使用している韓国産なつめ →【なつめの実】 ウイグル産でもOKですが、長時間の調理は煮崩れしやすいです。

<食材の薬膳効能>
・大根:性味/辛甘.涼 帰経/肺胃
効能/消食.化痰.寛中.降気(嘔吐.鼻血.消化不良.痰の多い咳.口渇)
・卵(鶏卵参照):甘.平 帰経/肺脾胃心肝腎
効能/滋陰.潤燥.補血.安胎(貧血.口渇/体力回復.胎児安定)
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)

●なつめいろからのお知らせです。
★12月の出店のお知らせ ⇒ 詳細はこちら
★チョコチップ、今年も人気です!
チョコチップの商品ラインナップはこちら⇒ ★
★新商品のなつめとはとむぎのクランチチョコ。
まずは、お試しパックからどうぞ⇒ ★
☆レシピ・コラム・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
Instagram→yana_cafe
★コラム文章加筆・薬膳効能 なつめいろ
なつめいろInstagram→natsumeiro

