
なつめ レシピ 『 はまぐりとブロッコリーのバター醤油酒蒸し 』
春を呼ぶ雨水の食卓:はまぐりで整えましょう
初春 雨水(うすい) 新暦2月19日頃
2026年は2月19日から3月4日まで。
雨水・・・二十四節気の第二。
雨が雪を溶かし、土の奥へ静かにしみ込んでいく頃。雨水は、季節がそっと動き始める気配を感じる時期です。
まだ冷たい空気の中にも、ふっと温かさが混じる瞬間があります。 その小さな変化に気づくと、体も心も少しずつ緩んでいくように感じられます。
この季節におすすめの食材としてまず思い浮かぶのが、はまぐりです。
澄んだ旨みとともに、体にこもった熱や重さをやさしく流してくれるような存在です。 体に潤いを与え、老廃物の代謝を助け、豊富なビタミンB12が春先のだるさや貧血気味の体を支えてくれます。
そして、春の気を軽やかにしてくれるのがブロッコリー。 2026年から指定野菜に加わることでも話題になり、これからますます日常の食卓に馴染んでいくでしょう。 冬の重くるしさをほどき、気の巡りを整える働きがあります。
はまぐりの出汁を吸ったブロッコリーは、青さがやわらぎ、穏やかな味わいに変わります。
さらに、なつめを合わせると、やわらかな甘みが重なり、深い余韻のある一皿になります。 温かいうちに、ブロッコリーとなつめを一緒に召し上がってください。 はまぐりの澄んだ出汁がしみ込んだ野菜は、驚くほど豊かな味わいです。
はまぐり:滋陰利水でからだを清らかに整える
はまぐりは、海の滋味をたっぷり含んだ貝類で、薬膳では「滋陰・利水・化痰・散結」など多彩な働きを持つとされています。乾燥や熱で消耗しがちな陰を補い、体内の余分な水分をさばき、のどのつかえ感やむくみ、黄疸などの不調をやわらげる助けになります。
淡い甘みと旨味が特徴で、潮汁や酒蒸し、鍋物にすると、からだの内側に染み込むようなやさしい味わいに。なお、生のはまぐりにはビタミンB1を分解する酵素(アノイリナーゼ)が含まれるため、加熱していただくのが安心です。春先のデトックスや、重だるさを感じる時に取り入れると、清らかな巡りをもたらしてくれます。
ブロッコリー:補腎健脾で生命力を養う
ブロッコリーは、濃い緑に生命力を宿した野菜。薬膳では「補腎・強壮・健脾」の働きを持ち、五臓をまんべんなく養うとされています。胃腸が弱りやすい時期や、体力の落ち込みを感じる時、また日々の健康維持にも心強い存在です。
蒸す・茹でる・炒めるなど調理の幅が広く、どんな料理にも自然に溶け込みます。スープに加えれば滋味深く、炒め物にすれば香ばしさが引き立ち、サラダにすれば軽やかに。日々の食卓に取り入れることで、からだの芯に静かな強さを育ててくれます。
棗(なつめ):健脾補気で心身をやさしく支える
棗は、古くから「一日三粒で老い知らず」と言われるほど、滋養に富んだ果実。薬膳では「健脾・和中・補気・補血」の働きを持ち、疲労や食欲不振、気力の低下をそっと支えてくれます。ほんのりとした甘みは、心をほぐし、からだにやさしく寄り添う味わいです。
煮込み料理や薬膳スープに加えると、素材の旨味を引き立てながら、奥行きのある甘みが広がります。忙しさで心がざわつく時や、季節の変わり目で体調を崩しやすい時に取り入れると、内側からじんわりと力が満ちてくるような安らぎをもたらします。
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・むくんでいるような気がする → 利水作用のある食材(はまぐり、冬瓜など)を取り入れる
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・熱っぽさやイライラを感じた → 滋陰・清熱の食材(梨、ゆりね、はまぐりなど)でクールダウン
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・疲れやすい時期が続く → 補気・補血の食材(なつめ、黒豆、ほうれん草)で体力を底上げ
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・冷えが強い日が続く → 温める食材(生姜、ねぎ、羊肉)を意識して選ぶ
難しく考えず、ご自分の感覚に合った食材を選んでお試しください。
季節が動き出すとき、人の体もゆっくりと変わり始めます。 無理に春へ向かうのではなく、今の自分に合う温度で、少しずつ整えていく。 そんな穏やかな準備が、静かな春を迎える力になります。
材料と作り方
2-3人分 約10分
はまぐり 6個
ブロッコリー 約100g
なつめの実 2または3個
料理酒 大さじ3
醤油 小さじ1
有塩バター 約10g
1. はまぐりの砂抜きをする。なつめの実は半分にカットし種を取り除く。ブロッコリーは食べやすい大きさにカットする。
2. 全ての材料をフライパンに入れて中火にかける。中火にかけて蓋をして5分ほど蒸らす。はまぐりの殻が開き、醤油の香ばしい香りが漂ってきたら完成。



レシピに使用している韓国産なつめ →【なつめの実】 ウイグル産でもOKですが、長時間の調理は煮崩れしやすいです。

<食材の薬膳効能>
・はまぐり:性味/甘鹹.寒 帰経/肝胃肺
効能/滋陰.利水.化痰.散結.退黄.止淋(むくみ.黄疸.帯下.子宮筋腫.のどの詰まり感)
※生にはアノイリナーゼ(ビタミンB1分解酵素)があるため、加熱して食べる
・ブロッコリー:性味/甘.平 帰経/肝脾腎
効能/補腎.強壮.健脾.補五臓(胃弱.腎機能低下/がん予防.虚弱体質改善)
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)

・フェムテックを学ぶ日(19日)
女性のからだや健康について“自分で理解し、向き合うための時間をつくる日なんだそうです。
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※フェムテックとは・・・“Female(女性)”+“Technology(技術)”を組み合わせた言葉で、生理・妊娠・更年期・ホルモンバランスなど、女性特有の変化を“見える化”してケアを助けること
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☆レシピ・コラム・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
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★コラム文章加筆・薬膳効能 なつめいろ
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