なつめは一生涯 女性のパートナー
棗(なつめ)で身体の転機を乗り切る
二千年を超える歴史を持つ東洋医学で、女性は7の倍数、男性は8の倍数で、体に成長の変化が訪れると言われています。生まれてから成長し、妊娠・出産に適した期間、さらに老化へと変化する「体の転機」を感じる年齢で、個人差はあれど、思い当たる人も多いのではないでしょうか。
30歳前後をピークに下降をたどる老化現象。その曲線とスピードを棗(なつめ)で緩やかに。
健康&美しく生きるために、まずは自分の年齢と状態をチェックして、棗を役立ててみませんか?
年齢 | 棗が良い理由 |
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7歳 永久歯に生え変わる |
歯の細胞は胎児の頃から、すでに形成されます。ミネラルや栄養バランスの良い棗は、妊娠中の栄養サポートはもちろん、出産後、育ち盛りの子どものおやつにも◎。 |
14歳 生理がはじまる |
生理が始まると鉄分不足になりやすいのですが、棗の豊富な鉄分が生理痛や貧血の改善に。この時期の対処が、後々の身体の変化にも大きく関係します。 |
21歳 女性として均整のとれた身体に |
女性ホルモンの分泌量が安定し、女性としての美しさが際立ち始めます。一方で冷え、便秘、肌トラブルを抱えはじめる年代。来たる妊娠、出産、更年期に備え、棗(なつめ)で体づくりを。 |
28歳 成熟期 |
女性ホルモンの分泌量がピークに達し、妊娠・出産に適した身体に。生まれてくる子どもの健康のためにも、また忙しい日々のバランスの良い食事に、棗(なつめ)で鉄分や葉酸をプラス。体質改善をするならこの時期から取り組むべき。 |
35歳 加齢変化を感じ始める |
体力はあるものの、女性ホルモンの減少から肌の乾燥やたるみが目立ち、加齢が気になり始める年代。身体の不調=未病も感じるようになり、棗(なつめ)を薬膳調味料やお手軽料理に取り入れて、日々のケアの積み重ねでこの先の老化を緩やかに。 |
42歳 シワ、白髪の増加 |
閉経が近づき、ホルモンバランスの乱れから血行不良や冷え症も頻発。 棗(なつめ)が持つ温性性質に加え、ミネラル、ビタミンB群などの栄養素で加齢変化を緩やかに。 |
49歳 閉経 |
更年期障害による不調の軽減に棗(なつめ)が活躍。老化による体力の衰えもあるため、ゆったり過ごせる工夫が必要。棗(なつめ)には精神を落ち着かせてくれる亜鉛・マグネシウム・カルシウム・パントテン酸がバランス良く含まれています。 |
56歳 肝(かん=五臓の一つ)が衰え始める |
肝(かん)は血がたっぷりあると、精神的に落ち着きます。また目にも関係する臓です。棗(なつめ)で血を補い、安定した状態を作ることが大切。 |
生理前が辛い(月経前症候群)・更年期の悩みに棗が良い理由
デリケートでとても複雑にできている女性の身体。軽いストレスや環境の変化などでも体調を崩しがちですが、特に生理や更年期で、様々な症状に悩まされます。こうした症状を、東洋医学では「気」「血」「水」の乱れとし、五臓における「肝」「脾」「心」「腎」の働きが深く関係していると考えられています。
1.「肝」と「腎」の働きが失調し、体を養う血、潤す働きの水が不足。
症状…めまい、顔面部ののぼせ、イライラする、汗がでる、口が乾く、手足・胸中がほてる、腰がだるい、耳鳴り、動悸、不眠など。
→棗(なつめ)が「血」と「水」を作る「気」を補う。
2.「腎」の衰弱で、冷えが発生。
症状…手足・腰の冷え、めまいなど。
→温性の性質をもった棗(なつめ)が、身体を温める。
3.「脾」が弱り、飲食物が「気・血・水」に成らず、余分な水分が体内に停滞。
症状…水太り、めまい、頭痛、耳鳴り、のぼせ、胸や胃のもたれ、食欲低下、むくみ、軟便など。
→「脾の果」である棗(なつめ)が、胃腸の消化を助け、気をめぐらせて栄養を行きわたらせる。