なつめで冷えとり生活
「冷え」を甘くみてはいけません!
血行不良で手足が冷たく感じたり、首や肩の凝り、関節痛などの原因にもなっているのは周知の事実。それだけでなく、肌のくすみやクマ、乾燥やむくみなど、美容面はもちろん、卵巣機能の低下、さらには生理不順や生理痛、子宮内膜症や不妊など、さまざまな不調や病気の引き金になるのです。
また体温が一度下がると60~70%の免疫力が低下し、感染症などに対する抵抗力も衰えるという報告も。まさに「冷えは万病の元」なのです。
冷えとり生活、はじめましょう
不規則な生活、ストレス、室内外の温度差による自律神経の乱れなど、冷えの原因はさまざま。
日頃の心がけも大切ですが、まずは気軽に「棗(なつめ)」を食べることからはじめてみませんか?
棗は温性の性質をもつ果実で、「気・血・水」で診る東洋医学において、「気」と「血」を補う生薬として用いられています。「気」はエネルギーの状態を指し、血と水を作り、身体にみなぎることで全身を温める役割を担っています。
一方で流れをコントロールする働きがあり、めぐりの良い=冷えない身体を作るには必須。
だからこそ、冷えとりに棗は有効と考えられているのです。
東洋医学で、人間の生命活動に必要な3つの要素と言われているのが「気・血・水」です。
「気」は体を動かす、生きるためのエネルギー。「血」は血液、「水」は体液や涙など、体内にある水分とされ、この3つがバランス良く体内をめぐることで、健康が保たれると考えられています。
「気」…血液や水分のめぐりをコントロールし、新陳代謝を促す。
「血」…全身に栄養と潤いを運び、老廃物を排出する役割を持つ。
「水」…保湿だけでなく、体温調節や関節の動きを良くする働きも。