なつめレシピ『野菜たっぷりみぞれ鍋』

2025.11.28

冬冷え消化不良潤い疲労回復胃腸

野菜たっぷりみぞれ鍋で冬支度

初冬小雪（しょうせつ）　新暦11月22日頃

2025年は11月22日から12月6日まで。

小雪・・・二十四節気の第二十。

●この節季は「お歳暮」の準備を始める時季でもあります。ぜひ、ご覧ください。→【なつめいろ】のギフト

三連休も過ぎ、紅葉の余韻が残る頃。全国各地で紅葉を楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。

11月22日は、小雪でした。「雪が少し降り始める頃」という意味で、冬の入り口を示す節気です。
まだ本格的な雪ではなく、ちらほらと舞う程度の雪をイメージしています。
体を温める食材（生姜、ねぎ、根菜類）を取り入れると良い時期。空気が乾燥するので、加湿や潤いを与える食材（大根、はちみつ、なつめ）も役立ちます。
冬支度を整え、衣替えや暖房器具の準備をする目安にもなります。

紅葉が散り始める頃、季節は冬へと歩みを進めます。これからは冷え込みが一層厳しくなり、体を温める工夫が欠かせません。

三連休を過ぎても寒さは続き、感染症の流行も本格化します。今後の季節を健やかに過ごすために、体を温め免疫力を高める食材を取り入れましょう。

寒い季節に恋しくなる味の染みた大根。おでんや煮物も良いですが、お手軽に頂くことが出来るみぞれ鍋もおすすめです。

薬膳では「冬は腎を養う」ことが大切。

大根は気の巡りをよくして胃腸の調子を高めます。消化酵素も多く含むため、胃もたれや消化不良の改善にも効果的です。※

さらに春菊やなつめで血を補い、生姜で冷えを防ぎましょう。

豚肉を入れたり、柚子の香りをプラスしたりなどお好みの具材でお試しください。

大根のやさしい甘みと生姜の温かさが、体を芯から癒してくれる、これからの季節にぴったりのメニューです。

大根：消化を助け胃腸を整える

大根は、消化を助けて胃腸を整える働きがあり、食べすぎや胸やけにも役立ちます。ビタミンCや消化酵素が豊富で、さっぱりとした味わいが料理を軽やかに仕上げます。煮物やおろしにすると、体にやさしく取り入れられます。
※生の大根は消化酵素が豊富で健康に良い面もありますが、胃腸虚弱・冷え性の人は控えめにするのが正解です。
- 加熱調理や温める食材との組み合わせで安心して取り入れられます。
生姜：体を温め血流を促す

生姜は、体を芯から温め、血流を促す薬膳食材。冷えによる不調を和らげ、代謝を高める働きがあります。料理に加えると香りと辛みが食欲を引き出し、冬の寒さ対策にもぴったりです。
春菊：免疫力を支える栄養が豊富

春菊は、βカロテンやカルシウムなど免疫力を支える栄養が豊富な香味野菜。独特の香りが気の巡りを促し、心身をリフレッシュさせます。さっと火を通すことで栄養と香りを活かし、冬の乾燥対策にも役立ちます。

なつめ：補血安神で疲労回復

なつめは、薬膳で「補血安神」とされ、血を補い心を落ち着ける果実。疲労回復や風邪予防に役立ち、ほんのりとした甘みが料理に深みを与えます。お料理に加えると、自然な甘さが広がり心まで和みます。