
なつめ レシピ 『 カリフラワー のレモン ドレッシング サラダ 』
冷えと乾燥に、カリフラワーのちから
晩秋 寒露(かんろ) 新暦10月8日頃
2025年は10月8日から10月22日まで。
寒露・・・二十四節気の第十七。
朝の空気がひんやりと澄み、草木に冷たい露が宿る「寒露」。神戸でも、急に気温が下がったと感じる今日この頃です。
夏の疲れが残るこの時期、体は冷えと乾燥にさらされ、いわゆる「秋バテ」を起こしやすくなります。
秋バテは、夏の暑さで消耗した体が、急な気温低下にうまく対応できずに起こる不調です。主な症状は以下の通りです。
・朝起きるのがつらい
・食欲がない
・なんとなく気分が沈む
・手足が冷える
・胃腸の調子が不安定
★季節の変わり目や寒い時期に体調を整えるためのセルフケアのヒント
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・朝は温かい飲み物で胃腸を目覚めさせる
・湯船につかって体を芯から温める
・散歩や軽いストレッチで気を巡らせる
・食事は「温・潤・補」を意識しましょう
こうした不調には、薬膳の知恵を借りるのもおすすめです。寒露の頃は、「肺」と「脾(消化器)」をいたわる食材が鍵となります。乾燥対策と冷え対策を同時に行うのが理想です。
そこで今回おすすめなのは、今から旬のカリフラワーです。カリフラワーはアブラナ科の野菜で、白い部分は花の蕾です。薬膳では「脾(お腹)」を健やかに、消化を助けてくれる食材なので、胃腸虚弱や消化不良の改善、更に疲労回復に期待できます。そうなると肌は内臓の鏡なので美肌にもよさそうですよね。
カリフラワーは生でも食べられますが、少し加熱してレモンドレッシングを染み込みやすくするのがポイント。レモンは夏のイメージが強い果実ですが、国産レモンは10月あたりに収穫が始まり今が旬ですよ!
冷えやすい季節には、冷やさず常温で召し上がってください。茹で時間は短く食感を残してお召し上がりください。
・他のおすすめ食材
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白きくらげ:肺を潤し、乾燥対策に。デザートにも使いやすい。
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長芋:脾を補い、疲労回復に。すりおろしてとろろにしても◎。
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銀杏:肺を補い、咳予防に。炒って香ばしく。
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生姜:体を温め、冷え対策に。スープやお茶に。
- 無理に元気を出そうとせず、体にやさしいものを選ぶようにしてみましょう。
材料と作り方
約2人分 約10分
カリフラワー 1/2株
⚫︎酢 大さじ1
⚫︎みりん 大さじ1
⚫︎きび砂糖 小さじ1
⚫︎レモン汁 大さじ2 → お好みの季節の柑橘で(かぼす・すだちなど)
⚫︎オリーブオイル 大さじ2
パセリ 少々
なつめチップ 大さじ1
1. カリフラワーは食べやすい大きさにカットする。小鍋に湯を沸かし塩をひとつまみ入れる。カリフラワーを1分ほど湯がきザルで湯切りする。
2. ボウルに⚫︎の材料を全て入れてよく混ぜ、レモンドレッシングを作る。
3. 大きめのボウルにカリフラワーを入れ、2のドレッシングをよく絡める。器に盛り付けたらパセリとなつめチップを散らして完成。
※レシピに使用しているなつめチップを詳しくご紹介しています。→【無添加のフリーズドライなつめ】
<食材の薬膳効能>
・カリフラワー:性味/甘.平 帰経/脾腎胃
効能/健脾.和胃.補腎.強筋骨(胃腸虚弱.胃もたれ)
・レモン:性味/(甘)酸.平 帰経/肺胃
効能/生津.止渇.清熱.解暑.安胎.化痰(暑気あたり.水分不足.口渇.食欲不振.から咳.つわり.風邪/美肌)
・オリーブオイル(オリーブ参照):性味/甘.渋酸 帰経/肺胃
効能/清肺.利咽.生津.解毒.止咳.化痰.消炎.鎮咳(のどの炎症.口渇)
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)
●なつめいろからのお知らせです。
★10月の出店のお知らせ(関西)⇒ 詳細はこちら
☆レシピ・コラム・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
Instagram→yana_cafe
★コラム文章加筆・薬膳効能 なつめいろ
なつめいろInstagram→natsumeiro