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なつめってなに?
なつめ ≠ デーツ
よく間違えられますが、「なつめ」はクロウメモドキ科の落葉樹。デーツはヤシ科の常緑樹であるナツメヤシの実で、そもそも品種から全くかけ離れた存在です。
一般的に「なつめ」はドライ加工され、漢方や食材として流通していますが、フレッシュな「なつめ」は味や食感はリンゴのよう。ねっとりと濃厚な甘みを持つデーツと違い、サクサクとして甘酸っぱく爽やかな果実なのです。
慶山(キョンサン)が名産地
原産国は韓国。中でも、ソウルの南部にある慶山(キョンサン)の「なつめ」は、果肉が厚く芳醇で、鉄分やカルシウム、カリウムなど、ミネラルも豊富。品質・生産量ともに全国1位とされています。なつめいろでは、慶山産の「なつめ」を使用。さらに残留農薬検査など、徹底された品質管理で、安心できる商品をお届けしています。(※お茶は農薬不使用の原料を厳選し、福井県で生産)
東洋医学でも重要な「なつめ」
古代中国で発達した自然哲学で、東洋医学の基礎理論となっている五行説。その中で「なつめ」は、「李・杏・棗・桃・栗」の五果に挙げられています。この五果は、それぞれが五臓の働きを助けるとされていることから、「なつめ」は「脾の果」という別名もあるほど。さらに中国では「一日食三棗、終生不顕老(なつめを1日3つ食べると老いない)」と言われ、楊貴妃が一日3粒のなつめを食べていたという伝説も。「なつめ」が老化防止に良いと言われる所以です。
昔の日本人にはおなじみだった?!
現代においても、韓国ではサムゲタンなど薬膳料理には必ずと言っていいほど使われている「なつめ」。日本への伝来は定かではないものの、遡ること奈良時代(諸説あり)。平安時代の薬学書「本草和名」に、その名が記され、薬用として用いられていたと考えられています。