
なつめ レシピ 『 きゅうり と 豚 しゃぶ 梅ごまだれ 和え 』
梅雨に入るこの時期、いつもの食事で脾を健やかに。体内の湿気を排出しましょう。
仲夏 芒種(ぼうしゅ) 新暦6月5日頃
2025年は6月5日から6月20日まで。
芒種・・・二十四節気の第九。
芒種とは、二十四節気のひとつで、6月上旬から中旬頃に訪れる季節の目安です。
麦が黄色に実って収穫を迎え、その後に稲を植える時期です。
梅雨の時期とも重なるため、また雨かと気持ちが沈みがちになってしまうことがあるかもしれません。しかし花や野菜、虫たちなどは生命力が高まる有難い季節なのです。
梅雨時にはお部屋の「湿気」をとるために、除湿機や除湿剤を活用しますが、養生も同じです。湿度の高い環境では、身体の中にも「湿気」が入り易く、余分な「湿気」を外に排出する必要があります。
更に脾胃(お腹)は「湿気」が大嫌い、「湿気」を追い出す食べ物を摂り、健やかにする必要があります。余分な水分が滞留していると、冷えや浮腫みや眩暈、頭痛や皮膚炎などが悪化します。
体内の水の流れを良くするには、脾胃(お腹)の活動や気の巡りも大切です。冷たい飲み物や食事、揚げ物などを極力控えて脾胃への負担を軽減してあげましょう。
今回のレシピで使用したきゅうりは、水分を多く含み体の熱を冷ます作用や喉の渇きを癒す効果があるため、これからの季節に適した食材です。
フレッシュなきゅうりだけだと、夏野菜特有の身体を冷やす効能がありますので、温性の薬味(大葉)などと合わせることも大切な食べ合わせです。
雨の音って、落ち着きませんか?心穏やかに、楽しいことを見つけて、適度な運動で体を動かし巡りの良い日常にしましょう。ストレッチだけでもOK。
〇この時期におすすめの食材(一例)
・きゅうり 熱を抑え利水作用があるので、浮腫解消にも期待できます。冷え性の方は薬味と一緒に。
・らっきょう 温性で気や血の巡りを良くします。気分の滅入りやすい方におすすめです。
・そば 浮腫、のぼせ、鬱、イライラ、不眠の方には良いですが、冷え性の方は控えめに。
・大葉、梅、ワサビや酢を使ったもの 殺菌効果が高いので梅雨時や夏におすすめです。
材料と作り方
2-3人分 約10分
水500ml
酒大さじ1
塩小さじ1
豚肉(薄切り) 約150g
きゅうり 2本
塩 小さじ1
梅肉 梅干し2個分
大葉 4枚
なつめチップ 大さじ1
〈ごまだれ〉
⚪︎ねりごま 大さじ1
⚪︎酢 大さじ1
⚪︎醤油 大さじ1
⚪︎砂糖 小さじ1
1. 鍋に湯を沸かして酒と塩を加える。豚肉を入れて火が通ったら冷水にさらす。水から引き上げてキッチンペーパーで水分を拭き取る。
2. きゅうりを短冊切りにし、塩をまぶして5分程放置する。その間にごまだれの材料を大きめのボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
3. きゅうりから出た水分を手でしっかりと絞る。2 のボウルに豚肉、きゅうり、梅肉、なつめチップを加えてよく混ぜ合わせる。大葉は手でちぎりながら半量混ぜ合わせる。器に盛り付け、残りの大葉を散らしたら完成。
※レシピに使用しているなつめチップを詳しくご紹介しています。→【無添加のフリーズドライなつめ】
<食材の薬膳効能>
・きゅうり:性味/甘.寒 帰経/胃小腸
効能/清熱.止渇.利水.解毒.生津(むくみ.口渇/夏バテ予防)
※90%以上は水分
・豚肉:性味/甘鹹.平 帰経/脾胃腎
効能/滋陰. 補気.補血.補腎(から咳.便秘/体力回復)
・梅肉(うめ参照):性味:渋酸/平 帰経:肝脾肺大腸
効能/生津.収斂.止咳.化痰.渋腸(感染症の大腸炎.暑気あたり.口渇.腹痛.嘔吐.関節痛.腰痛.坐骨神経痛.咳、喉のつまり感.汗の出すぎ.尿もれ.疲労.肩こり.便秘/食欲増進.消化促進.血行促進.老化防止)
※生のうめは「アミグダリン」を含む
・大葉(しそ):性味/辛.温 帰経/肺脾
効能/解表.散寒.行気.和胃.解毒(感冒.嘔吐.胃の不快感.腹の冷え・痛み.のどの詰まり感/解魚毒)
※しそアルデヒドは香り成分
※β-カロテン、Caは緑黄色野菜の中で一番多い
・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃
効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振)
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☆レシピ・撮影協力
薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵
Instagram→yana_cafe
★コラム文章・薬膳効能加筆 なつめいろ
なつめいろInstagram→natsumeiro